aislingi

〈海へ行き、キレイな写真がたくさん撮れたので、noteにupしよーとおもったところで目が覚めました。全部夢でした。〉

と、飛渡さゆりさんがお書きになっているのを読んで、頭に浮かぶこと(rêve[この記事はもう存在しません]。それは見てうれしい夢のことだ。

一、飛ぶ夢

二、どこまでもカッコいいフレーズが自分の指から流れまくる夢

三、アイルランド語で会話している夢

 このうち、可能ならぜひとも録音したいのが第二の夢で、もし音源として保存できれば自分にとっては世界で最高の信じられない音楽になるだろう。ちょうどキース・ジャレットが神がかり的な境地で没入し演奏している感じに夢の中ではなっている。

 飛ぶスタイルは変化している。少年のころは平泳ぎのようだったと思う。大人になってからは歩いていて突然離陸しビルよりも丘よりも高く飛ぶ。道から三メートルくらいの高さを飛ぶこともできる。高く飛ぶときの至福感は後を引く。

 ふだんは夢の中は大体英語だがたまにアイルランド語のことがある。アイルランドにいてさえ都会ではアイルランド語話者が少ないことを夢の中でも自覚している感じがする。ちょうどナバホのコード・トーカーになったような気分だ。

 このほかに、一生に一度か二度くらいの極めて珍しい夢がある。その場面は横尾忠則の絵にそっくりだ。鮮明さも同程度。しかも、それが動いている。あまりにもリアルで、別の宇宙にいることを実感するくらいの特別な感じだ。横尾の絵に出てくるような、この世のものとも思えないものがそこではふつうに出てくる。もし可能ならこの夢も録画したいくらい。しかし、ふつうのテクノロジーでは分解能的にとても無理だろう。そう思わせるくらい精細度が高い。ちょうど円盤を真下から眺めているくらいのど迫力がある。恐ろしいくらいの存在感だ。