ECMWF-environmental-services

 気象庁は「1週間より先の天気予報は、現在の技術では日々の天気予報として発表するために必要な精度が確保できないのが実情です」と言っています。

 が、欧米では10-15日先の予報を出しています。基にするデータはどこもスーパーコンピュータの演算結果でしょう。だとすると予測期間の大小の差がなぜ出るのか気になります。そこには納得しうる根拠があるのでしょうか。

 予測期間が長くなるほど、予測の精度が落ちると言われています。それを認めるとしても、精度が落ちることと、何日先まで予報を出すかは、総合的な判断を加えるべきではないでしょうか。

 思考実験をしてみます。次の A, B どちらがよいでしょうか。ただし、どちらの場合も、つねに最新の予測を参照することが前提です。

A. 予測精度が下がるくらいなら、そんなデータは出さない方がいい
B. 予測精度が下がることを承知した上でなら、演算結果は出した方がいい

 気象予報というのは、ビッグ・データとそれを処理するスーパーコンピュータの足し算でしょうか。いえ、それは掛け算のはずです。

気象を扱う機関が入手しうるデータ x スーパーコンピュータの演算

の結果が予測精度になるのではないかと考えます。

 扱う対象が少しずれるにせよ、原発から漏れた放射性物質と気象条件を組合せた予測データを公表しなかったどこかの機関の姿勢を想起します。

 この問題は今も続いていて、風に乗るのは放射性物質だけでなく、それをも含む塵や黄砂やありとあらゆるものがあり、それは世界中の人々の生活に直結します。ヨーロッパの機関がなぜ地球全体のデータを公開しているのか。そのことの意味をよく考えてみる必要があります。

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 台風の進路について、「気象庁・米軍サイトが5日後までなのに対し、ヨーロッパ中期予報センターでは10日後まで確認」できます。

 ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の時間はUTC(日本時間−9時間)です。予測の基準となる時間がUTCで表示されます。

 ECMWFの アジアの予測画面 をブックマークしておき、必要な日程の予測を参考にすることができます。アジアについても「ヨーロッパと同じ精度で情報をスーパーコンピュータで分析して、予想を出している」とのことです。