とシスター・スタンは語る。いったい、どういうことなんだろう。続きを聞こう。

食べるものが殆どない人、食べるものが多すぎる人、食べのこしを出す人を思い出すと。

 原文。

Eating and drinking, a political act. Remembering those who have little food, too much food, waste food.

 出典は Sister Stan, Stillness (2006), p. 200. 'those who have waste food' のところが刺さります。残飯 'leftover food' ならよくありますが、'waste food' ならもっと直接的な「食べ物のごみ」を連想させます。必要を超えた「多すぎる食べ物」「不要な食べ物」から「台所のごみ」が導かれる、その経路にシスターの静かな目が注がれているのを感じ、思わず背筋がのびます。

 文体はまるでシェーマス・ヒーニーばりの現代詩のようです。主語もなく動詞もなく、名詞や分詞のみが淡々と。コピュラ(繫辞、「だ」に相当)もありません。シスター・スタンはよく、こういう詩的な表現で、黙想を誘うのです。


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